必要な食べ物は本能に導かれる
見つけたら スリッパでたたかれるほど 私たちに嫌われている 「ゴキブリ」
彼らは 自分の身体に必要な分量の栄養素を 正確に摂取する「栄養の天才」でも
適切な栄養素を含む餌に ミサイルのごとく 動き出す賢い面を持つ どこに居ても生き延びられる生物
人間もまた5つの栄養素欲 ・タンパク質 ・炭水化物 ・脂肪 ・ナトリウム(塩) ・カルシウム は、それぞれの食欲と 食欲のブレーキ役となる食物繊維で バランスを保ってきました
これらの食欲は 生存に必要なものだけを 食べる案内役になるよう 進化したとも
カリウムやビタミンなど 必要な栄養素は 普段食べているものに 豊富に含まれているため 欲として出る必要がなく
昨今流行りのタンパク質ですが 高タンパク質と低炭水化物の組み合わせで 成長と繁殖が強化され 低タンパク質と高炭水化物の組み合わせで 健康と長寿が強化されるようで
私たちの「タンパク質欲」は
脂肪・糖・炭水化物の
摂取を制御する能力よりも強く
超加工食品に多い 脂肪と炭水化物によって タンパク質が希釈された食事が続くと タンパク質欲が 脂肪と炭水化物の摂取を制御するメカニズムを 圧倒してしまい 必要以上に食べ過ぎて 肥満となるケースも
ただし肥満という状態が 必ずしも健康に悪いという常識も 疑ってかかった方が良いとの指摘もあり
犬と猫の食欲
身近な動物、飼育された猫と犬は 異なる主要栄養素の比率の餌を好むことを ご存じですか?
猫はたんぱく質の総エネルギー比率が 52%の食餌を 犬はタンパク質の総エネルギー比率が わずか25~35%の食餌を
それぞれ選んだという実験結果が これは 猫は体が小さく ねずみを減らす能力を発揮してもらうために 人間が食べ物をあまり与えなかった という事情により 野生の猫とほとんど変わりない結果に
一方飼い犬は猫より体が大きく 人間と家畜の安全のため 家畜化の過程で狼に備わった狩猟本能を 交配によって取り除く方向へ
肉食動物の獲物に比べて 炭水化物と脂肪の比率が高い人間の残飯を 餌として食べ続けた結果 飼い主である私たち人間と同じ 雑食性動物に似た栄養を選択するように進化 祖先の狼の比率より遥かに低い結果に
成長と繁殖(高タンパク質+低炭水化物) 健康と長寿(低タンパク質+高炭水化物) という見方は 以前のメルマガでもご紹介した 2種類のエネルギーの違いにも似ていて
瞬発力を発揮するための解糖系と 持久力を維持するためのミトコンドリア系 前者は成長と繁殖を担う年代に合ったもの 後者は健康と長寿を願う年代に合ったもの
現在の自分の年齢とともに それらエネルギーの摂取物や 生活そのものを変化させることで 病気にならずに年齢を重ねるような生き方へ シフトすることがbestとお伝えしました
今回ご紹介した「タンパク質欲」も 年齢とともに変化があり
<必要なタンパク質量の計算方法例>
(1)年齢や性別による
必要なカロリーは以下ページで
計算してくれます(ハリス・ベネディクト法)
https://calculator.jp/health/harris-benedict/
(2)必要なタンパク質摂取量は このカロリーに以下の%をかけます タンパク質摂取ターゲットの推定 ・子供~17歳:タンパク質比率15%の食事 ・18歳~30歳:18% ・妊婦・授乳婦:20% ・30代:17% ・40~65歳:15% ・65歳以上:20%
(3)タンパク質の量をグラムで計算するには
上記で出た数値を4で割ります
(1カロリー=4グラムのタンパク質)
タンパク質欲と エネルギーのシフトと やや異なるのは 65歳以上で若干摂取率が上がる点
この違いはおそらく
高齢になるにつれて
吸収力や瞬発力が乏しくなることに因る
推定なのかなと
もう1つ
しょっぱいものやスナック類に手が伸びる場合
タンパク質欲が満たされていない可能性が高いとも
とは言え体質も体調も
人それぞれですので
低タンパク質と高炭水化物(豆や野菜、全粒穀物中心の食事)で
そのような傾向に陥ったり
過食が進み体重増加に繋がる場合は
高タンパク質も時々摂取するなどで
調整した方が良いパターンもあることも
お忘れなく
参考書籍: 科学者が語る 食欲 人が病気になるたった2つの原因
編集後記
師走に入りましたね いつもさほど忙しくならないのですが 今年は私事で少々忙しく
メルマガもさぼりがちになりました 反省しております
そうこうしているうちに
【祝】tuwitter フォロワー1000人!
いつの間にか突破していました
経絡君の一言も今年中はなるべく毎日
つぶやいています
https://twitter.com/macrobilife2
これも皆さまの応援のおかげ様です
いつもメルマガをお読みくださりありがとうございます!
引き続きどうぞよろしくお願い申しあげます。
2022年中は土曜日15:00から開催 オンラインで60分お茶を飲みながらの参加もOK! 自顔チェックワークショップ(次回はクリスマスイブ 12/24 土曜日) https://www.macrobi-yoshin.com/facecheckingworkshop
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